ツグミ工芸舎工作日記

ツグミ工芸舎のこれまでとこれから

木工作業を心のトレーニングに〜1

前回ホーミーのことを書きました。

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ホーミーは半年ほどで少しできるようになり、できるようになると面白いのでついつい毎日練習してしまいます。しかしながら、もう1年以上練習しているのになんの上達も感じられないものがあります。

 

それは瞑想です。

 

これは本を読んでやってもこれでいいのか?どうか!?5年〜10年はやらないとと思っていますが、なんの変化も表れないと、続けること自体が困難です。

 

そこで最近何度も読んでいる本がありますので紹介したいと思います。

「今、ここを生きる」ヨンゲイ・ミンゲール・リンポチェ 

 

この本の中には フム! と思う言葉がたくさんあります。

フム!思う言葉に出会うとじゃもう一度練習してみるか!という気分になります。

小説と違ってお話ではなく、最初から最後まで心の取扱説明書のような本です。

目に見えない心の観察の方法が書いてあります。

 

このページにはその フム! と思ったところを箇条書きにしてみますので、

瞑想で行き詰まっている方は参考にしてもらえたらと思います。

 

 p20 1行目「仏教者としての訓練を受けていると、仏教を宗教とは考えなくなります。」

 

瞑想を始めるとこの言葉はよくわかります。ファーブルが虫を観察するように 自分の心を観察します。絵を描くときのようによくよく見ます。そのような練習や訓練の連続ですので、宗教というよりは画家や科学者のような気分になってきます。

 

p57 11行目 「眼は視覚そのものではなく、耳も聴覚そのものではないように、脳も心そのものではありません。」

 

心は目に見えないし、音もないので、目や耳で観察するわけにはいきません。心は心で直接観察することになりますが、今のところ、まったくコツがつかめません!

 

p59 8行目 「心の中で何が起こっているのかを、ただ見守ること、このこと自体が心の中で起こっていることを変えてしまうのです。」

 

これは普段の自分の思考や感覚を一歩下がって、見る習慣を持たないとできません。毎日の生活の中で、寒い! じゃなくて 寒いとわかっている自分がいる。 美味しい! じゃなくて 美味しいと感じている自分がいる とちょっと面倒な感じの生活をすることになります。海外で暮らし始めるような、新しい習慣や風習をみにつけるような感覚に近いかもしれません。

 

p62 最後行 「混乱は別の言い方をすれば、真の幸福への道に踏み出す最初の一歩なのです。」

 

今までの生活の中で思ったり、感じたりしたその思い方や感じ方を変えてしまうわけですから、混乱は避けられないってことになりますね!

 

p66 7行目 「本来の心を認識できないということは、望めば何でも作り出すことができる、心の無限の力の一例なのです。」

 

ここでは自分の心を認識できない能力があるなら、認識できる能力も心の能力に含まれているということのようです。

 

p70 「瞑想とは、本来の自分の心に親しむことです。」

 

普段自分の心がどこにあるのか?どこからどこまでが自分の心なのか?心ってそもそも何なのか?皆さん知らないまま生活しているってことですね。心には無限の能力があると書いてあっても、これは体験として理解しないとわからない、なので瞑想が必要になってくるってことです。

 

p72 13行目 「本性を認識しないかぎり、私たちは苦しみ続けるのです。本姓を知れば、私たちは苦しみから開放されます。いったんその本性を知ると、あなたは変わります。人生の質も変わります。 あなたが不可能と思っていたようなことが起こり始めるのです。」

 

心の本当の有り様を知らないまま生きていることは、羽があるのに空を飛ばないでいるようなことってことよりももっとびっくりするようなことだと思います。でも、心を理解するこ、それはとても難しいし、時間がかかるとも書いてあります!

 

p74 11行目 「ブッダは、幸福が長く続き、苦しみは避けたいと願うのは「心の本性」が存在する兆候にほかならないといいます。」

 

私たちのまだ知らない心の側面が本当にあるのか?疑問に思う人も多いかと思いますが、これがブッダの答えのひとつです。

 

p77 10行目 「いつ、どのようなときでも、心の中で何が起こっているのかを見守ることをすれば、それが瞑想です。」

 

 心のことがわかるまでに時間も練習も必要なことですので、同じことを何度も何度も言葉を変えて説明してくれてます。

 

 このブログはとても長くなってしまいそうなので、この辺でいったん区切り、木工作業を心のトレーニングに〜2につなげたいと思います。

 

 

 

 

 

かくれんぼ

みなさんは毎日練習していることはありますか?

どんなことでも毎日続け、少しでも上達してくると楽しいものです。

自分は通勤が車です。車の中でできること?ラジオを聞くくらいかな?って感じでしたが、最近は片道40分、毎日ホーミーの練習をしています。ホーミーとは2つの音を口から同時に出す発声法です。

youtu.be

こちらの動画、56分頃からの曲が心に滲みます。

 

ホーミーのことは学生のころから知っていて、真似したこともありましたがぜんぜんできませんでした。その頃はホーミーがで自分でできることよりも こんなことができるってことを誰が見つけたのかに強い興味を持ちました。さぞかし退屈な人が唸っていたら偶然見つけたのかな?なんて思っていましたが、少しホーミーが自分でもできるようになるとそうとは思えなくなってきました。

低い唸り声は気持ちのいい音ではありませんが、その音があって、同時に口笛のようなきれいな音をつくり出します。

youtu.be

こちらはDavid Hykes さん

オーバートーンシンギングとはこんな感じです。

低い唸り声の中から立ち現われる澄んだ音は泥の中から花開く蓮の花のイメージがよく合います。わたしたちは血と肉でできた体とどこにあるのかわからない心が合わさった生き物です。身体はいつも重力に引っ張られ、地面の上を行ったり来たりです。ホーミーの低い音が肉体をもった自分なら、高い澄んだ音は肉体を持たない自分です。モンゴルの空を舞う鳥を眺めているうちに肉体に押し込まれた心を開放するために見つけた発声法、それがホーミーかなぁと思うようになりました。

 

自分にとってホーミーは人前で披露することよりもジョギングや英会話学習のようなものという感じです。毎日練習すると身体が少しづつ変化して成果がでる、同じように取り組めば、自分には今は無理だと思っていたほかのこと ももしかしてできるかもって考えるようになれることがもうひとつの大事なところです。

 

木工の仕事も日々練習です。木工は「かくれんぼ」です。

木工の仕事をことばの積み木にするとこんな感じになりました。

 

https://www.instagram.com/p/Bpng9Nrhr2a/

 

【かくれんぼ】

毎日かくれんぼの

練習をしています

ちいさな作品の中に

こっそりとほんの少し

自分の痕跡をのこしてかくれる

 

すぐに見つかってしまう

ことを期待して、

ドキドキしながらかくれている

こどものように

 

5角形のお箸の制作について

「こどものはし」も「おとなのはし」も5角形で制作しています。4角形の角材をきれいな5角形に削り出すために5角形について調べていたら、面白いことを発見しましたので報告します。

 

5角形の内角の和は540度  5+4+0=9

5角形の1角は108度    1+0+8=9

180−108=72     7+2=9

360−108=252    2+5+2=9

 

と、5角形の形の裏には数字の9が隠れています。

なにかすごいことを発見したと思い試しに正方形で考えてみると

 

正方形の内角の和は360度 3+6+0=9

正方形の1角は90度     9+0=9

180−90=90      9+0=9

360−90=270     2+7+0=9

となり、同じじゃん!

 

正8角形だと

内角の和は180×(8−2)=1080度 1+0+8+0=9

1角は1080÷8=135        1+3+5=9

180−135=45           4+5=9

360−135=225          2+2+5=9

となり、同じじゃん!

 

正10角形でやってみても9がでてきて同じでした。

 

ということで大したことのない発見のようでした!

しかし、角材をナイフで5角形に削り出すのは容易ではありません。

 

 

 

この積み木があれば、忘れ物をしない「忘れ物防止対策積み木」

自分も歳を自分が思っているより重ねているようで、よく忘れ物をするようになってしまいました。

ここ2週間のあいだに作業場に2回もスマホを置き忘れて帰って来てしまいました。

忘れたときに限ってまた、いろいろな連絡が来ていて、気づけなくて、面倒な状況をつくだしていきます。そのうちの1回はどうしてもスマホが必要となり、片道40分!往復1時間以上かけて取りに行きました。「不都合なことが起きたとき、そこにヒントが転がっている」とポジティブに考えてやっていかないとうんざりしてしまいますので、「忘れ物防止対策積み木」というものを考案してみました。

 

立方体に切り出したサイコロ状の積み木(1辺4cm)の各面に信号機のように、赤と青と黄色の丸を書き入れます。1面に青丸ひとつ、反対側の面に赤丸ひとつ、残りの4面に黄色の丸を書きます。黄色い丸の上に忘れたくないもの、青い丸の上には「いってらっしゃい!」、赤い丸の上には「おつかれ!」と書いて玄関や車の運転席に置いておきます。

 

使い方は出かけるときに黄色い丸の上に書いてある「スマホ」とか「カギ」とか「サイフ」をすべて持っていたら青い丸「いってらっしゃい!」を上にし、出掛ける、という使いかたです。そして帰宅したときに、赤い丸の「おつかれ!」を上にしておきます。

 

自分は黄色い丸の上に「スマホ」「カギ」「サイフ」と書いてもう一つ思い付かなかったので、モノではなく、「JOY」と書いてみました。出掛けるときに心に「JOY」も忘れずに!出かけます。お孫さんがいらしゃる方はお孫さんに文字を書き入れてもらうと

出掛けるとき、ちょっといいかもです。玄関にひとつ、作業場にもう一つ置いておけばかなり忘れ物を防げると思います。

 

紙でも簡単に作れるモノですので、忘れ物でお困りの方がいらっしゃいましたら、お試しくださいませ〜。

 

 

 

チエイタ(知恵の板)につて

今回は「チエイタ」について書いてみたいと思います。

https://www.instagram.com/p/BjmRjIwn4-V/

髪の長い人

「チエイタ」は清少納言が発案したのではないか?と言われている「知恵の板」の片面をこがし、2色になったシルエットパズルです。2色になったことで難しくなった問題もありますが、2色になったことでそれがヒントになって問題が解きやすい場合もあります。

https://www.instagram.com/p/BXo4sdRD9U3/

「飛び込みをする男の子」

上の問題は2色になったことで髪の毛や水着とわかるような表現も可能になりました。

「知恵の板」が発案された頃の生活と今の私たちの生活はかなり違っていますので、「知恵の板」が作られた頃の問題を今のこどもたちが見てもよくわからない形や名称が多いなぁと思いました。そこで新しくうさぎやカメ、ちょうちょやペンギンなどをチエイタで問題としてつくってみました。

https://www.instagram.com/p/BbviwxDHOdy/

イベントなどでこどもたちに遊んでもらうと積み木と同じ大きさの実物大の問題がないと小さな子はうまく遊べいないということがわかりましたので、写真のようなA2サイズのポスターもつくってみました。

両面に合わせて実物大の問題22問を難易度もつけて印刷しました。

 

また、「チエイタ」の問題をすべて解いてしまった人はオリジナルの問題を#チエイタでインスタグラムでシェアしようと呼びかけています。興味のある方は是非ご協力を!

こちらの商品はiichiでも販売しています。

「チエイタ」と問題集の「チエイタポスター」のセット | ツグミ工芸舎 | ハンドメイド通販 iichi(いいち)

 

「知恵の板」にもことばの積み木があります。

 

「知恵の板」

七つの小さな板の集まりが

タツムリや鳥に

見えてしまうとき

そこには知恵がはたらいている

 

人に与えられたこの知恵を

わたしたちはもっと

他のいきもののために使いたい

 

影絵パズルという

素朴なおもちゃは昔から

世界のあちこちにあった

なぜなら、君の星は

さまざまな色や形のいきもの

あふれかえっているからだ

 

この星がいつまでも

いろいろないきもののいる

にぎやかな美しい星で

あってほしいという願いと

そのためのヒントが

この知恵の板にはつまっている

 

 

 

 

吊り棚の作り方

今日は壁に掛けて使う吊り棚の作り方を紹介いたします。

https://www.instagram.com/p/BuBimdchm3Q/

【完成写真】物を置く部分とカギ等を引っ掛ける棒をつけた吊り棚です。

今回は廃材の杉の板を利用いたしました。15mm厚、10cm程の幅の板です。

まずは、長い板1枚と短い板2枚に切りわけます。

 板の厚みより少し厚めに線を引き、両側から15mmの幅で線を引きます。

短い方の板は凹、長い方の板は凸の形に切ります。

糸鋸をお持ちの方はノミのかわりに凹凸加工できます。

板の下に付ける棒は15mm幅の角棒を切り出し、カンナで丸棒にします。

短い板の方に吊る紐を付ける穴と棒を取り付ける10mmの穴を開け、一度組み立ててみます。

一度ばらし、切った部分や裏面のきれいな部分(新材のように見える部分)に薄墨を塗り、乾いたら、全体にヤスリがけをします。

組み立てたら、オイルを布に染み込ませて全体を磨いて出来上がりです。

 

棒をなくし、板の枚数を増やして用途の違う吊り棚を作ってみるのもいいと思います。

アレンジしてやってみてください。

今回使ったソーガイドとオイルです。

こちらのソーガイドひとつあるととても便利です。45度にも切れます。

 

ちなみにこちらの商品は黄色い鳥器店で販売しています。

||| 黄色い鳥器店 ::: 器と雑貨のお店 |||(東京都 国立市北)

楠の木のてるてる坊主や前のブログで書いた「ふしメガネ」も納品しましたのでよかったらお立ち寄りください。

blog.soikick.com

 

 

 

 

指紋のハンコ?

あなたは自分の指の指紋をよく観察したことがありますか?

指紋には大きく分けて3つのタイプがあります。

 

1.渦巻き状  2.富士山状  3.隆起状

 

各指の指紋のあり方が各指の役割を暗示しています。

あなたの10本の指のそれぞれがどんな役目を持っているか、そんなことを他人がびっくりするほどの時間かけて、一度考えてみるのも悪くありません。もしかすると、もっと自分自身のことについてワクワクできるきっかけを与えてくれるかもしれません。

 

https://www.instagram.com/p/BRUWqvAjLRj/

..「指紋のハンコ」

ほんとうにいるだれかの指紋ではなく

似たような指紋をもったものが

それをまねてつくった 

あなたの証明のための 

あなたのものではない 

指紋のハンコ

 

川辺の石ころに一つとして

同じものがないように

ぼくもこれとまったく同じ

紋様をつくることはできない

 

はじめて指紋のハンコをつくって、印面を紙に押してみたとき、インクののりが不十分で、かすれ本物の拇印のように見えてびっくりしたこと を覚えています。

ツグミ工芸舎三大珍商品の最後は「指紋のハンコ」です。

 

ツグミ工芸舎のハンコはバーニングペンというペン先が熱くなるペンで書いて印面をつくっています。焦げた部分はインクのつかない部分で白く残るという具合です。

なので、全く同じ模様を2回描くことはできません。

 

わざわざ、みなそれぞれの指紋をもっているのに、自分の指紋とは違う文様の指紋を文具として所有されてしまうと、指にある本物の指紋たちのあいだに軽い緊張感がうまれるかもしれません。まさか自分たち各指〃の指紋のあり方に疑問を一瞬でも持たれるような木工製品を作る人が現れるとはどの指紋も思わなかったと思います。

 

緊張感は進化を促しますから、売れなくてもこのような商品を作る意味はあるんじゃないかと思っております。

 

次回からは珍商品ではない普通の商品の解説をしていきます。お楽しみに!